インタビュー企画-燎火-
バンド紹介
昨年度 Winter Live に出演したバンド「篝火」からメンバーを変更し、「燎火」として今年は Winter Live のステージに立つ。3年・4年混合の男性5名が、アメリカのプロアカペラグループ Home Free のコピーで、会場を大いに沸かせるだろう。
🎤メンバー🎤
4年 木村凌佳-スミノフ-
3年 岩澤優作-マイキー-
4年 町田裕紀-G.B.-
4年 石黒功大-麒麟-
3年 横尾啓吾-鶏ささみ-
紆余曲折
「マイキー、ありがとう」
マイキーとは、バンドメンバーの1人、岩澤さんの del mundo 内での愛称である。前述の通り、昨年大活躍したバンド「篝火」からメンバーを1名変更し、新たに岩澤さんをメンバーに迎え入れ、今年の9月にこのバンドを結成した。メンバーの石黒さんは、岩澤さんが「燎火のメンバーに馴染めるまで凄く速かった。」と話すが、岩澤さんは「正直、初めは怖かった。」と本音を打ち明けた。「燎火」として活動するようになってからも、「篝火」で活動していた時に演奏した曲は歌い続けている。つまり、新メンバーの岩澤さんは他メンバーより暗譜量が多く、メンバーに追いつかなければならないプレッシャーもあっただろう。それだけに、他のメンバーは岩澤さんにとても感謝している。
「みんな、自分の決め所でバッチリ決めてくれる。」
バンド結成からの日数は浅いかも知れないが、バンドメンバー同士の絆は深い。
燎火のパフォーマンスには、個々それぞれにの見せ場があるというのも特徴のひとつだ。その分、個々にのしかかるプレッシャーは非常に大きい。しかしメンバーは、「みんなは、自分の決め所をバッチリ決めてくれる人達だ。」と断言。「だからこそ、各個人がのびのびと、自由に演奏できているんだ。」と口を揃えて言う。メンバーを信頼しているからこそ今の燎火があるのだろう。
バンド名と選曲について
「『りょうか』凄いって言わせたい。」
バンド名である「燎火」を名付けたのは、メンバーの町田さんだ。メンバー変更前のバンド「篝火」の「かがりび」は、実は漢字で「篝火」と「燎」の2通りの書き方が存在する。せっかくなら、「火」という字が入っている「燎」を使った方が自分たちらしいと感じ、「燎」の音読みである「りょう」を使って「燎火(りょうか)」という名前になった。
このバンド名に決まったとき、メンバーの中で唯一不満げな顔をした人がいた。バンドリーダーの木村さんだ。彼の本名、木村 凌佳 (きむら りょうか) のまさに下の名前と読みが一致しているからだ。そこには名付けた町田さんの「彼の名前を知らない後輩達に、『りょうか』凄かった!と言わせたい。」という思惑が隠されている。バンド名に対する思いは、どのバンドよりも強いのかもしれない。
「単純に僕がやりたかった。」
1曲目に演奏する曲、Life is a Highway を選んだのは「単純に僕がやりたかった。」と木村さんは話す。Home Free はカントリー系の曲が多いが、燎火は比較的、色っぽい曲や、ブチあがる系の曲を主に選んでいる。1曲目の Life is a Highway に関しても、非常に盛り上がれる曲で、メンバーも「尺の短さや展開の分かりやすさから、1曲目に持ってこいだ。」「演奏していて楽しい曲だ。」と絶賛している。
難しいポイント
「僕らは、ステージングにもこだわっている。」
「燎火」最大の特徴といえば、ステージングへのこだわりだ。恐らく Winter Live に出演しているバンドの中で、燎火は最も体を動かしているバンドと言えるだろう。そのため普段の練習では、音を合わせること以外の練習にも時間を割かなければならない。メンバーによると、いつも木村さんが中心となって、動き・目線・表情まで、細かく指摘しながら練習をしているようだ。そういった、細かな動きや見栄えにストイックな姿勢が、洗練されたパフォーマンスにつながっているのだろう。
「HiC は地声... HiF#はごり押し」
男性だけのバンド(通称「ヤロバン」)ならではの苦悩もある。その一つが、高音域の歌唱が要求されることだ。HiBやHiCといった、男性には厳しい音域を地声で張る必要があったり、The Butts Remix では最高HiF#という、女性でも出すのが難しい音程が局所に現れたりする。また、高音域でコーラスとハーモニーをつくるのは至難だ。しかし燎火は、プロアカペラグループのコピーバンドとして、高音域にも妥協せずに向き合っている。
Winter Live への意気込み
「燎火は、演奏のクオリティはもちろん、ステージングやお客さん目線を大切にしています。お客さんとの『繋がり』を感じられるステージにしたいです。」
燎火は今年の Winter Live 1ブロックのトップバッターを務める。バンドリーダーの木村さんは、「トップバッターとして、先輩として、会場をしっかり温めてあげたい。後に続く後輩達のためにも、演奏しすい雰囲気にしてあげたい。」と語った。この記事をご覧になっている皆様にも是非「燎火」のパフォーマンスを会場で楽しんで欲しい。きっと彼らは、当日の会場を大いに沸かせてくれるだろう。
番外編
好きなプロアカペラグループ(Home Free 除く)
横尾啓吾さん:The Filharmonic(特に6人時代)
岩澤優作さん:Voice Play(プライベートでもプロアカを聞くきっかけになった)
町田裕紀さん:The Idea of North(他バンド attracTIoN で歌っていて、思い入れがある)
石黒功大さん:Citizen Queen(衝撃を受けたギャルバン)
木村凌佳さん:PENTATONIX(歌って楽しい)
Boyz II Men(ボーカルグループ。鬼リピしてる)
文責 益口大樹
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